工場の歩廊・架台・手すりは、いつ直す・作り替える?|腐食とぐらつきの見方と、補修か更新かの判断

株式会社日本鋼産

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工場の歩廊・架台・手すりは、いつ直す・作り替える?|腐食とぐらつきの見方と、補修か更新かの判断

工場・プラント設備用に製作した鉄骨階段。縞鋼板の踏み板と側桁を溶接で組み立てています

工場やプラントの点検歩廊、設備架台、手すり。設置してから10年、20年と使い続けているうちに、錆が浮いてきた、歩くと音がする、手すりがぐらつく——そういう状態になっていませんか。

こうした構造物は、壊れて止まる機械と違い、はっきり「壊れた」と分かる日が来ません。少しずつ薄くなり、ある日、踏板が抜けたり手すりが外れたりします。だから「まだ大丈夫」と「もう危ない」の境目が分かりにくい設備です。

このページでは、自分の現場で見るべき場所、補修で足りるのか作り替えが必要なのかの判断、そして直す時期の決め方をまとめました。株式会社日本鋼産は、宮城県石巻市の自社工場で、工場・プラントの歩廊・架台・手すりを製作し、既設設備の補修・更新も行っています。

錆やぐらつきが気になる箇所があれば、写真を1枚お送りください
現物の写真と、おおよその寸法・設置年がわかれば、直せるか作り替えかの見当をお伝えします。図面は不要です。

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「まだ大丈夫」と「もう危ない」の境目

鉄が錆びて薄くなると、どこから効いてくるか

鋼材の錆は、表面が赤くなるところから始まり、進むと表面が剥がれ、その下の金属がまた錆びます。これを繰り返すと板や形鋼の厚みそのものが減っていきます。

厚みが減って困るのは、見た目ではなく力のかかる場所です。歩廊なら人が乗る踏板と、それを支える梁。架台なら機器の重さを受ける柱と、床に固定しているベースプレート。手すりなら、人が体重を預けたときに力が集中する支柱の根元です。

同じ構造物でも、錆の進み方は場所によってまったく違います。水が当たる場所、水がたまる場所、塗装が切れている場所から先に進みます。全体を眺めて「まだきれいだ」と判断すると、いちばん進んでいる1か所を見落とします。

現場でよく聞く3つの言われ方

言われ方起きている可能性放っておくと
手すりがぐらつく支柱の根元の腐食、溶接部の割れ、アンカーのゆるみ体重をかけた拍子に外れる
歩くと音がする・たわむ踏板の減肉、受け材の腐食、固定ボルトのゆるみ踏み抜き
錆が浮いて剥がれてきた塗装の寿命切れ、その下で腐食が進行進行が加速する

このうち「ぐらつく」と「たわむ」は、見た目より深刻なことがあります。錆が外から見えなくても、内部や裏側で断面が減っていて動いている場合があるためです。

自分の現場で見るところ

点検の専門資格がなくても、現場の方が確認できる場所があります。次の定期点検や設備の停止時に、次の5か所を見てみてください。

① 足元|縞板・グレーチングの踏み抜き

縞板(チェッカープレート)は、滑り止めの凹凸がすり減って平らになっていないか、裏側から錆が出ていないかを見ます。グレーチングは、受け枠との間にガタがないか、端部が持ち上がっていないかを確認します。踏んだときに「ベコッ」という音や沈み込みがあれば、受け材側が弱っている可能性があります。

② 支柱の根元|いちばん先に腐る場所

歩廊・架台・手すりのいずれでも、支柱が床や基礎に接する部分がもっとも腐食しやすい場所です。ここは水が切れずに残り、ゴミや土が溜まり、塗装も切れやすい。ベースプレートの周囲に赤錆が広がっていたり、プレートが浮いていたりしたら、要注意です。アンカーボルトのナットが錆で膨らんでいないかも見ます。

③ 手すり|根元のぐらつきと、笠木のつなぎ目

手すりは、上から押すのではなく、横から押してぐらつきを確かめます。人が転びかけたときにかかるのは横方向の力だからです。支柱の根元の溶接部に髪の毛のような線(割れ)が入っていないか、笠木(手で握る上の部材)のつなぎ目が外れかけていないかも見ます。

④ タラップ・階段|踏板の減りと取り付け部

昇降に使う部分は、人の足が同じ場所を通るため摩耗が集中します。踏板の前縁が丸くなっていないか、ステップが回っていないか。壁や設備に固定している金具の周りに錆や隙間が出ていないかも確認します。

⑤ 見落としやすい「裏側」

いちばん見つかりにくいのが、構造物の裏側・下側です。上から見ると塗装がきれいでも、裏返すと錆が進んでいることがあります。歩廊の下、架台の天板の裏、踏板の裏。普段目に入らない面こそ、水が切れずに残っています。手鏡やスマートフォンのカメラを差し込んで撮ると確認できます。

補修で足りるか、作り替えが要るか

見つかった不具合を、どう直すか。おおよその目安は次のとおりです。

状態考えられる直し方考え方
錆は浮いているが、厚みは残っているケレン(錆落とし)+塗り替え進行を止める。早いほど安い
一部だけ薄くなっている・小穴が開いた当て板補修薄い箇所に鋼板を当てて溶接する。短時間で済む
踏板・グレーチング・手すり1本など、部品単位で傷んでいる部分交換その部材だけ製作して入れ替える
同じ箇所を何度も直している材質・形状の見直し繰り返すなら、板厚を上げる、水が切れる形にするなど原因を断つ
支柱の根元や主要な受け材が広く腐食している作り替え(更新)部分補修を重ねても、力を受ける部分が持たない

判断の分かれ目は、「力を受ける部分かどうか」です。踏板や手すり1本なら部分交換で済みますが、柱・梁・ベースプレートといった荷重を支える部分が広く減っていると、周りだけ直しても安心にはなりません。

また、当て板補修を同じ場所に何度も重ねるのは、いずれ限界が来ます。重量が増え、段差ができ、その段差にまた水が溜まります。2回、3回と当てている箇所があれば、次は作り替えを検討する時期です。

図面がなくても、現場の写真とおおよその寸法が分かれば概算をお出しします。
メールで問い合わせる / お電話は 0225-98-6155(平日 8:00〜17:00)

直すなら、いつやるか

設備を止められる時期から逆算する

歩廊や架台の工事は、その設備を使っていない時期にしかできません。工場なら定期修繕(定修)の期間、農業施設なら収穫期の前。この時期は同業他社も一斉に動くため、直前に頼むと希望の日程が取れないことがあります。

現地を見て、製作して、取り付ける——この流れには日数がかかります。とくに既設に合わせて部材を作る場合は、実測してから製作に入るため、相談から工事までの期間を見込んでおく必要があります。止められる時期が決まっているなら、その数か月前にご相談ください。

塗装だけ先に、構造はあとで、という分け方

予算や日程の都合で一度に全部できない場合、進行を止める工事を先に、作り替えをあとにという分け方があります。錆の進行は、塗装が切れている間ずっと進みます。先に塗り替えて進行を止めておけば、作り替えまでの時間を稼げます。

逆に、すでに踏み抜きや外れの危険がある箇所は、塗装を待たずに先に手を打つ必要があります。どちらを先にするかは、危険度と予算で決めます。

安全の基準として定められていること

工場・プラントの歩廊や手すりは、好みで付けるものではなく、条件に当てはまれば設けることが定められています。労働安全衛生規則では、高さ2メートル以上の作業床の端や開口部などで墜落の危険がある箇所には、囲い・手すり・覆いなどを設けること(労働安全衛生規則第519条)、高さ・深さが1.5メートルを超える箇所には安全に昇降するための設備を設けること(同第526条)が定められています。

既設の手すりがぐらついている、タラップが傷んでいるという状態は、設備としては「ある」けれど、機能していない状態です。設備の考え方については工場・プラントの手すり・手摺の製作、点検歩廊・作業ステージの製作でも解説しています。

当社がお受けしてきた直し方

当社が宮城県内の工場・農業施設で行ってきた、構造物の補修工事の内容です(施設名は伏せています)。

工事の種類内容
各所 当て板補修摩耗・減肉した箇所に鋼板を当てて補修(複数施設)
貯留ビン 当て板補修ビン内側の摩耗箇所の補修
シャッターレール補修開閉部のレールの補修
ダクト穴明き補修・復旧穴の開いたダクトの補修と復旧
送風機 穴あき補修ケーシングの穴あき補修

部品1点の交換から、経路や構成を作り替える工事まで対応しています。農業施設の補修についてはカントリーエレベーターの修理・補修、設備を支える架台については設備架台とは、昇降設備については鉄骨階段・タラップの製作もご覧ください。

ご依頼の流れ

  1. お問い合わせ:気になる箇所の写真と、設置からおおよそ何年か、設備を止められる時期をお知らせください
  2. 現地確認:腐食の範囲、残っている板厚の見当、周囲の取り合いを確認します
  3. ご提案・お見積り:塗り替え・当て板・部分交換・作り替えのどれが適しているか、理由とあわせてご提案します
  4. 製作:交換部材は自社工場で製作します。既設に合わせた寸法で作ります
  5. 取り付け・仕上げ:現地で取り付け、塗装まで行います

1か所からご相談いただけます。「これは直すべきか、まだ様子を見ていいか」という段階のご相談でも構いません。

よくある質問

Q. 図面が残っていないのですが、直せますか?
A. 直せます。現地で実測して製作します。図面がない設備の補修・交換は多く、当社でもそれを前提に対応しています。

Q. 錆びている箇所の板厚は、どうやって調べるのですか?
A. 外観と打音で見当をつけ、必要に応じて板厚を測ります。穴が開いている、叩くと乾いた音でなく鈍い音がするといった状態は、かなり減っている目安になります。

Q. 塗り替えだけをお願いできますか?
A. 対応できます。構造に問題がなく、進行を止めることが目的であれば、塗り替えだけでも効果があります。

Q. 設備を止められるのが数日しかありません。間に合いますか?
A. 部材をあらかじめ製作しておき、停止期間中は取り付けだけを行う進め方ができます。そのためには事前の現地確認と、余裕をもったご相談が必要です。

工場・プラントの歩廊・架台・手すりの補修と更新は宮城県石巻市の日本鋼産へ

当社は、宮城県石巻市を拠点に、工場・プラント設備の鋼構造物を製作している製缶・溶接加工会社です。歩廊・架台・手すり・階段・タラップの新規製作だけでなく、既設設備の補修、部分交換、作り替えまで、現地の実測から製作・取り付け・塗装まで自社で一貫して対応します。

金属加工といっても加工の種類は多く、業種ごとに別の会社があることが少なくありません。当社は比較的大きな工場に設備と職人がそろっており、複数の業種にまたがる工事をトータルにサポートできるのが強みです(選ばれる理由)。

まとめ

歩廊・架台・手すりは、壊れる日がはっきり来ない設備です。だからこそ、支柱の根元・踏板の裏・手すりの付け根という「先に進む場所」を決めて見ておくと、慌てずに済みます。

直し方は、塗り替え・当て板・部分交換・作り替えの4つ。分かれ目は力を受ける部分が減っているかどうかです。同じ場所を何度も当て板で直しているなら、作り替えを考える時期に来ています。

設備を止められる時期は限られています。写真が1枚あれば、直せるか作り替えかの見当はお伝えできます。

錆やぐらつきが気になる箇所があれば、写真を1枚お送りください
現物の写真と、おおよその寸法・設置年がわかれば、直せるか作り替えかの見当をお伝えします。図面は不要です。

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